ニコンの中級機種であるD7200ですが、子供写真の撮影にも十分なスペックを備えています。初めて一眼レフカメラの購入を考えているパパには、メーカーをニコンに限定すれば、現在最もおすすめのカメラです。
目次
D7200の機能をチェック!
子供写真の撮影にも十分な機能を備えるD7200ですが、その機能を具体的にチェックしてみましょう。
撮像素子(イメージセンサー)
デジタルカメラの画質に最も影響を与えるイメージセンサーです。
センサーサイズ
APS-CサイズのCMOSセンサーで、デジタル一眼レフカメラとしては標準サイズの大きさのイメージセンサーです。
もちろんコンパクトデジカメやスマホカメラよりはかなり大きなサイズです。
フルサイズよりかは小さいですが、十分な画質が得られます。フルサイズとのイメージセンサーのサイズが異る事により、焦点距離が変わります。レンズに表示されている焦点距離の約1.5倍で考えると良いです。
画素数
2416万画素です。このくらいの画素数であれば解像度については申し分ありません。データ量やノイズの事を考えると、少し多過ぎな気もしますが、最近のこのサイズの画素数は2400万画素付近が多いですね。バランスの良い画素数なのかもしれません。
センサー感度
常用ISO感度100~25600と相当な高感度までが常用ISO感度の範囲となっています。これだけ高画素にも関わらず、高感度性能を両立しているのは素晴らしいです。
特に子供写真の撮影では、高感度でも一定の画質が得られるというのは非常にありがたいです。動きの多い子供を暗い室内で撮ったり、発表会なんかでも、高感度撮影は重宝しますからね。
ライブビュー
D7200のライブビューですが、問題なく使えるレベルにはあるものの、背面液晶が稼働できない仕様ですので実際はほとんど使うことが無いと思います。
基本的に一眼レフでの撮影は、デジタルでもファインダーを覗いて撮影するスタイルが、ピントが合う速度も早いしテンポよく撮影が出来ますね。
ファインダー内に色んな情報も表示されますので、移動が少ない撮影においては、ファインダーから殆んど目を離さずでも撮影を続けることが出来ます。
その方がカメラへの没入感が高まり、かなり集中して撮影することが出来ますよ。
そういう風に撮影に集中している時って個人的にはかなり好きな時間ですね。明るめの重い望遠レンズで撮影していても、その重さも気にならなくなるくらいです。後日体の色んな所が悲鳴を上げてしまいますが(涙)
連写速度
1秒間に6枚撮影することが出来ます。まず十分な連写速度ですね。通常、子供写真の撮影ではまず事足りるでしょう。
子供を撮る場合には、それ程連写する機会って多くはないと思います。ただ、可愛い表情をしている時や、面白い行動をした時などは連写で撮り逃さないようにはしたいですよね。そんな時にも、1秒間に6コマ撮影できれば問題無いでしょう。
子供の写真って、それまでとは全く異なって撮影枚数が増える人が殆どです。かわいい我が子の為なので、それも十分わかります。
しかし、本格的にデジタル一眼レフで撮影する場合は、RAWで撮る事になりますし、そうなると撮った後の編集作業が結構大変なんですよね。
十分時間が取れるなら良いのですが、平日仕事で忙しくて、休日は家族サービスで、という方も多いでしょう。そうなると、編集したり整理する時間ってなかなか確保できないんですよね。
それにデータ量も増えますので、パソコンの容量も気になりますね。
そう考えると、あまり連写を多用するのも考えものなんですね。それより良い写真が撮れる精度を高めたいですね。
画像処理エンジン
高性能なEXPEED4を搭載しています。これによってノイズをかなり低減できているので、ISO25600もの高感度まで常用感度とする事が出来ています。
また、高速な画像処理速度によってRAW撮影時の連続撮影枚数が18枚まで可能となっています。18枚も連続で撮影できれば、子供写真の撮影では殆んど不足することは無いと思います。
オートフォーカス
画面の広範囲をカバーできる51点のオートフォーカスシステムを採用しています。51点のうち、中央付近の15点のみが性能の高いクロスタイプのセンサーとなっています。
クロスタイプの測距点が15点と若干少ないのが悔やまれますね。それにしても、画面の至る所にオートフォーカス可能というのは、構図の自由度が確保出来るのでありがたいです。
輝度範囲
-3~19EVとかなり範囲が広いです。注目すべき点は下限値の-3EVで、この値が小さいほど暗いシーンでのオートフォーカスが可能になります。-3EVもあれば、肉眼で確認できる程度であれば、殆んどピント合わせ可能なくらいと考えて良いでしょう。
動体撮影機能
51点のフォーカスポイントや-3EV可能な輝度範囲によって、画面の広い範囲に渡って動く被写体を、明暗差も含めて捉え続けることが可能です。
オートフォーカスのクロスセンサーが中央付近の15点のみというのが悔やまれますが、子供の予測不能な動きに対してもかなり高精度にピントを合わせ続けてくれるでしょう。
重さ
765gです。一眼レフカメラはこれくらいが適度な重さだと個人的には思っています。あまり軽いとかえって安定感が悪くなり、手ブレの原因にもなります。
ファインダー視野率
視野率約100%を達成しています。これにより、予想外の写り込みを避けることが出来るため、画面の隅々まで気を配って撮影することが可能です。
動画撮影機能
ISO感度25600まで常用感度としていますが、これは動画撮影時でも高感度性能を発揮してくれます。薄暗い状況下でも、ノイズの少ないクリアな動画が撮影できますよ。
動画はあまり撮らないという人でも、子供の写真を撮っている時に、ふと動画で収めたい状況ってありますよね。そんな時にビデオカメラに持ち替えること無く、一眼レフで動画が撮影できるのは便利です。
画質的にも、一般的なビデオカメラよりもイメージセンサーが大きい事もあって高画質に撮影できますよ。
Wi-Fi機能を内臓
スマホやタブレット端末とワイヤレス通信が可能です。撮影した写真をスマホなんかに簡単に取り込めますので、撮った写真を素早く共有することができます。
また、スマホに無料のアプリWireless Mobile Utilityをダウンロードすれば、リモート撮影も可能です。自分撮りや集合写真などにも便利に使えますね。
クロップ機能
D7200のイメージセンサーサイズは約24mm×16mmですが、このセンサーの中央付近約18mm×12mmの部分のみを使って撮影するモードです。
もちろんその分画素数も減りますが、オートフォーカスポイントがより画面の広範囲をカバー出来るようになるため、大きく動く被写体に対して高い補足能力を発揮できます。
焦点距離が1.3倍の望遠になりますし、連写速度が1秒間に6枚→7枚に向上します。あまり使用頻度の少ない機能とは思いますが、無いよりかはもちろんあった方が良いですね。
まとめ ― D7200は子供写真にも適したカメラ
D7200は、ニコンの中級機種という事で、子供写真の撮影にも適したカメラと思います。子供の撮影では、ピント精度や暗所での撮影対応等、過酷な状況にどの程度対応出来るかが特にポイントになります。
D7200は51点のフォーカスポイントや、-3EVから可能な輝度範囲、ISO感度25600もの高感度まで対応可能など、子供写真の撮影には十分な機能を備えています。
これ以上の機能を求めるとしたら、フルサイズのイメージセンサーを備えたカメラが視野に入ると思います。
そうなると価格的にも大きく変わりますので、子供撮りが目的で、APS-Cサイズのイメージセンサー、メーカーはニコンという方には現時点でファーストチョイスになると思います。