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ニコンAPSC機D500!DX最強機種で子供写真の撮影は?

急遽登場したニコンのDXフォーマット(APS-C機)最上位機種D500。2009年8月末に発売されたニコンD300Sの後継機種です。

D500は2016年4月末の発売ですので、約6年半ぶりの後継機種となります。

D300Sの後継機は出ないと考えられていた

デジタル製品の製品サイクルの速さから考えても、あまりに長い期間後継機種が出なかったわけですので、この位置付けのラインナップはもう出ないものだと考える方も多かったです。

なのでD500が発表される前は、ニコンのAPS-C機最上位機種は2015年3月に発売されたD7200と考えられていたんです。

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そういう状況で発表されたD500ですので、ニコンユーザーにとっては非常にうれしい誤算になった方も多いはず。

しかもそのスペックは驚くべきものでした。

子供写真の撮影には、正直オーバースペックな部分もあると思いますが、機能が充実しているに越したことはありませんし、子供の撮影に便利な機能も豊富に備えています。

D500とはどんなカメラ?

ニコンのAPS-C機であるDXフォーマットの最上位機種です。それまで最上位機種と考えられていたD7200の性能を上回り、相当なハイスペックであることは間違いありません。

オーバースペックな面はあるものの、子供写真の撮影で非常に便利な機能が豊富です。機能の中にはD7200には搭載されていないものもありますので、現時点でニコンのAPS-C機では子供写真に最適なカメラと思います。

D500の機能をチェック!

D500のスペックは驚くほどハイレベルです。そのいくつかは現時点でのニコン最上位機種D5と同等の性能も備えます。

撮像素子(イメージセンサー)

画質に大きな影響を与えるイメージセンサー。サイズや画素数、感度などを見ていきましょう。

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イメージセンサーサイズ

ニコンDXフォーマットサイズのセンサーを採用しています。このサイズは、一般的な一眼レフカメラで言うところのAPS-Cサイズに相当します。

サイズについては一般的なニコンのAPS-C機ですね。ニコンのフルサイズ機であるFXフォーマットサイズに比べると、ひと回り小さいサイズです。そのため、同じレンズでも焦点距離はフルサイズの約1.5倍になります。

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画素数

2,088万画素のセンサーを採用しています。無理に高画素化していないところが良いですね。

解像度的には十分ですし、最近2,500万画素付近が増えていることを考えると、抑え気味の画素数ですのでノイズにも強いです。

あまりにも画素数が多すぎる場合には、データの大きさも膨大になります。撮った画像の編集時にも、データが多いとパソコンが読み込むのにさえ時間を取られてしまいます。

2,000万画素付近というのは、解像度が十分でノイズも少なく、データ量的にも、ちょうど良い画素数だと思います。

センサー感度

なんと常用ISO感度は100~51,200です。ここまでの高感度撮影ができるのは非常にありがたいです。今まで撮れなかったシーンでも撮影できるようになる可能性だってあります。

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相当過酷な環境でもある程度の画質が維持できるのは撮影の幅が広がって良いですね。というかISO 51,200って凄すぎますよね。

相当暗い状況でも手持ち撮影が可能になるはずです。

D500はなんとISO51200まで常用可能

さらにISO 1,640,000相当まで上げることができます。ノイズはある程度発生すると思いますが、多少のノイズは仕方なくてもとにかくシャッタースピードを確保して撮影したい場合なんかに活躍しそうです。

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ライブビュー

D500の背面液晶は可動式で、さらにタッチパネルを採用していますので、タッチによるオートフォーカスやシャッターをきる事もできます。

この、背面液晶が可動できる点と、タッチパネルはライブビュー撮影を非常に快適にしてくれますよ。

タッチパネルと背面液晶のチルト機能はライブビューでも活躍

連写速度

1秒間に約10コマもの高速連写撮影が可能です。子供写真の撮影ではそんなに使用頻度少ないとは思いますが、いざという時には威力を発揮できますね。運動会のかけっこなんかで活躍しそうですね。

しかもD500は連続撮影枚数も非常に多く、1枚当りの容量が大きなRAWでも200コマ連続撮影が可能です。

つまり秒間10コマを約20秒間、200コマ撮影し続ける事ができます。もはや超高画質の動画に近いですよね。撮影後の整理が大変そうですが...

D500は秒間10コマの高速連続撮影が可能

画像処理エンジン

ニコンフルサイズ機のD5にも搭載しているEXPEED5を搭載しています。これにより先にも説明したノイズの少ない高感度撮影や、秒間10コマの連写、200コマもの連続撮影や4K動画撮影を可能にしています。

オートフォーカス

広範囲、高密度で、なんと153点ものオートフォーカスポイントを備えます。もはや画面内のあらゆるポイントにオートフォーカスできる感じですね。

しかもそのうち99点は高精度なクロスセンサーです。

このオートフォーカスセンサーも最上位機種のD5と同じものです。高性能なはずですね。

しかし、D5とD500はイメージセンサーのサイズが異なり、D500の方が小さいので、同じオートフォーカスセンサーでもD500の方がより広い範囲をカバーできます。

D500のオートフォーカスは153点で画面の全域にわたって配置してある

輝度範囲

中央のフォーカスポイントのみではありますが、なんと4EVまでの低輝度に対応しています。暗闇でもオートフォーカスできるレベルですね。

高感度撮影も併用すれば、夜間で暗い状況でも手持ち撮影が可能になるんじゃないでしょうか。

中央以外も-3EVの低輝度に対応しています。低輝度の対応範囲は、暗い状況でのオートフォーカスができるかどうかに関わってきます。-3EVまで可能であれば、日常的な撮影ならほとんど対応できます。ちょっと過酷な状況でも、対応できないシーンの方が少ないでしょう。

動体撮影機能

D500は動体撮影機能もかなりハイレベルに対応できます。153点ものオートフォーカスポイントが速い動きの被写体にも高精度にピントを合わせ続けてくれます。

特にD500はオートフォーカス専用の処理エンジンを搭載しており、秒間10コマの連写時でも高速で高精度にピントを合わせてくれます。

高感度性能と低輝度対応などにより、暗い状況下での動体撮影にも向いているといえます。例えば暗い室内で動き回る子供を撮影するような状況でも、不規則な子供の動きにかなり高精度にピントを合わせ続けてくれますよ。

重さ

860gですが、これだけの高性能を詰め込んでこの重さはかなり軽いんじゃないでしょうか。

イメージセンサーのサイズ的にはフルサイズより小さいものの、それ以外の性能は最上位機種のD5とほぼ同等ですからね。D5は1400g以上もあり、大きさも2回り位大きい事を考えると相当コンパクトです。

D500は高性能にも関わらずコンパクトで機動力抜群

子供写真の撮影では、ブレをいかにコントロールするかも重要です。この程度の重さがあれば、カメラが安定しやすいので手ブレを防ぐ効果も期待できます。

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ファインダー視野率

上下左右100%を達成しています。最近の一眼レフは中級機以上はだいたい100%を達成している機種が多いですね。

ファインダーで見たまま全てが写真に反映されるので、想定外の写り込みなどで撮影後に余計な編集をしなくて済みますね。

動画撮影機能

フルHD動画60pに加えて、4K動画30pの撮影にも対応しています。

静止画同様高感度での撮影も可能で、常用ISO感度のISO100~51,200に加え、ISO 1,640,000相当での動画撮影も可能です。

Wi-Fi機能を内臓

D500はWi-Fi機能も内臓しています。ニコンは無料で使える新画像共有アプリケーション「SnapBridge」を提供してくれています。

このアプリをスマホにインストールすれば、D500とスマホが連携することができ、撮った画像の素早い共有やリモート撮影など、便利な機能を色々と使用できますよ。

D500はWiFi機能も搭載し、色々便利に使える

クロップ機能

レンズ交換無しで焦点距離を1.3倍にできるクロップ機能を備えています。イメージセンサーの一部のみを使って撮影するような機能です。焦点距離がのびますので望遠撮影には有利ですが、イメージセンサーの一部しか使いませんので、画素数は少なくなります。

D500は通常撮影では約2000万画素ですので、約1200万画素で撮影するようなイメージですね。

メモリーカードダブルスロット

D500は記録メディアを2種類装填できるメモリーカードダブルスロットに対応しています。記録方法も数種類から選択可能です。

D500はメモリーカードダブルスロットを搭載

1枚目スロットの容量が一杯になったらもう1枚のメディアスロットへ変更して記録する順次記録や、同じ情報を2枚へ同時に記録するバックアップ記録、RAW形式とJPEG形式で別々のメディアに記録するRAW+JPEGの分割記録など。

記録メディアは、おなじみのSDカードに加えて最近登場した高速、大容量のXQDカードの2種類です。

目的に応じて使い分けるといいでしょう。私のオススメは順次記録です。

スロット1に優先的に記録し、スロット1の空き容量が無くなったら記録先を自動的にスロット2へ変更してくれます。

連続で大量の写真を撮影する場合などに、大事なシャッターチャンスの時に、不意に容量が一杯で撮影を中断される事を防げます。

それでちょっと落ち着いた隙に容量が一杯になった方を空のメディアに交換する、といった運用をすれば想定外で撮影を中断されずに済みます。

まとめ ― D500はオーバースペックな部分もあるが子供撮影に不足なし

D500は子供写真の撮影に、殆んど不足なく対応できます。現時点でコストを無視すれば、APS-Cサイズのイメージセンサー搭載機では、子供撮り最強のカメラではないでしょうか。

全体的にオーバースペックな印象はあるものの、あらゆるシーンでの対応を考慮すると、機能はあって困るものではありませんので、高性能に越したことはありません。

私はキヤノンユーザーですが、ニコンのD500はかなり欲しいカメラです。ニコンユーザーだったら購入しているかもしれません。

というかキヤノンからも更に性能が上回るカメラが発売されることを期待しています。7D2後継機の7D3に期待ですね。

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しかしながらD500以上に高性能なAPS-Cカメラはそうそう出ないでしょう。そういう意味では、サイクルの早いデジタル機器ではありますが、長期間に渡って使用できるカメラだと思います。

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