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7D2は子供撮影には?キヤノンAPSC上位機種の実力は?

キヤノンのAPS-Cサイズで、現在最上位機種である7D2ですが、子供写真の撮影でも検討されている方は多いでしょう。7D2は子供撮影に適しているでしょうか?個人的には少々オーバースペックではないかと思います。

7D2とは

現時点で、キヤノンのAPS-Cサイズイメージセンサーを搭載するデジタル一眼レフカメラの最上位機種です。2014年10月30に発売されています。十分すぎるほどの機能を備えており、子供写真の撮影程度ならオーバースペックと言って良いほど申し分ないです。

機能的には大は小を兼ねますので、あらゆる環境においてほぼ対応できますが、子供写真の撮影で、初めて一眼レフを購入されるのであれば、現時点ではEOS80Dが最もオススメです。

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しかしながらAPS-Cサイズフラッグシップ機という事で、気になる存在ではありますので、チェックしておきましょう。

7D2の機能をチェック!

スペック的に相当ハイレベルな仕上がりになっています。これ以上求めるものはほとんど無いくらいです。

撮像素子(イメージセンサー)

カメラの画質にダイレクトに影響を与えるのがイメージセンサーです。最近のセンサーはかなり改良されており、ノイズの発生が少なくなって高感度撮影を可能にしています。

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イメージセンサーサイズ

APS-Cサイズで一眼レフカメラとしては一般的な大きさのイメージセンサーサイズです。

7D2はキヤノンのこのイメージセンサーサイズにて、現在最も高性能なカメラといえます。7Dのシリーズは初代も相当な高性能で、私も購入しました。

現在はサブ機としてまだまだ十分に使用できていますし、当面は使い続けるつもりです。

このイメージセンサーサイズで最高性能という事は、これ以上の性能を求めるならフルサイズ機を検討するしかありません。7D2を購入検討する場合は、フルサイズ機との比較も対象になりますね。

画素数

約2,020万画素です。初代の画素数が1,800万画素だったので、少し増えただけですが、個人的には十分な画素数ですし、データ量や高感度耐性を考えると、最適な画素数だと思います。解像度も十分です。

センサー感度

常用ISO感度100~16,000とかなりの高感度でも常用範囲です。センサー内部の構造や高い技術の導入により低ノイズ、高ISO感度を達成しています。

子供写真の撮影では、高感度で撮影したい場面が結構あります。ですので、高感度で低ノイズというのは、子供写真の撮影に用いるカメラとしては必須条件の一つです。

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高感度の上限値が上げれれば、それだけ早いシャッターがきれることになりますので、子供撮影で苦労するブレをかなり減らす事が可能になります。

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ライブビュー

7D2の背面液晶は可動式になっておらず、タッチ操作も出来ません。

しかし、イメージセンサーにデュアルピクセルCMOS AFを採用していますので、ライブビュー時でもピントの合う速度は早いです。これは、動画撮影でも威力を発揮します。

背面液晶はタッチパネル機能は付いていないです。液晶固定式も含めて、この辺りは少し残念ですね。

連写速度

1秒間になんと10枚も撮影することが出来ます。10枚/秒が必要なシーンはそうそう無いと思います。特に子供写真の撮影ではあまり使わないでしょう。

しかし、絶対に逃したくない瞬間などを撮るには心強いですね。

7D2では高速連続撮影枚数を2~10枚の間で任意に設定することが出来ます。これは案外便利な機能ですね。10枚/秒が必要な人はそんなにいないと思いますし、早すぎても1枚撮るつもりが2枚撮れたりすると、整理する際に面倒です。

個人的には1秒間に5~7枚くらいが扱いやすいので、ニーズに合わせて設定を変えられるのは良いですね。

画像処理エンジン

DIGIC6をなんと2基搭載しています。これによって高感度撮影時のノイズ処理や秒間10枚もの連写速度を実現しているんですね。

連続撮影可能枚数もRAWで24枚可能です。連写を多用する方にとっても、これだけあれば待ち時間でやきもきすることも殆ど無いと思います。

デュアルDIGIC6の高速処理により連写性能や高感度連続撮影枚数に寄与

オートフォーカス

ファインダー内の画面を、かなり広い範囲にカバー出来る65点ものフォーカスポイントを実現しています。しかも65点全ての測距点が、高精度なクロス測距に対応しています。

65点というと、広範囲でも相当な高密度の配置になっており、その分構図の自由度は高く、合わせたいところにフォーカスポイントが無い、という自体にはまずならないでしょう。

65点もあれば多すぎて測距点の移動に時間がかかる!という方には、21点、9点から任意に選択して設定することができます。

測距点を減らした場合でも、適度に広範囲に設置されていますので、減らした場合でも使いやすいですね。個人的には65点フルで使うか、21点が実用的と思います。

オートフォーカスは子供写真の撮影でも非常に重要ですが、7D2のオートフォーカスで不満に思うことはまず無いでしょう。この点は特にプロ仕様といえるのでは無いでしょうか。

オールクロスの65点オートフォーカスでピントを外さない

輝度範囲

-3~18EVまで可能です。この数値を見てもあまりよく分からないですよね。これはマイナス側が特に重要で、どれくらい暗い場合にオートフォーカス可能かの指標です。

この値がマイナス側に小さければ小さいほど暗くてもピントが合いやすい事になります。

私が常時使用しているカメラは、-2~18EVまで可能です。つまり暗い方は-2EVまで可能ですが、それでも日常的にちょっと薄暗い程度なら、何の問題もなくオートフォーカスできます。

夜に子供の寝顔を豆球程度の明かりで撮る場合でも、何とかオートフォーカスできます(7D2には静音撮影モードもあります)。7D2はそれよりさらに-1EV小さい-3EVまで可能なので、少々暗い環境でもオートフォーカスは十分に作動してくれますよ。

動体撮影機能

最初にピントを合わせた被写体の、色や顔の特徴を記憶し、その被写体が激しく動いた場合でもピントを合わせ続けてくれるEOS iTR AFを搭載。

子供の予測できない不規則な動きに対しても常に追尾し続けてくれます。

さらに、被写体が測距点から外れたり障害物に遮られた場合でも、予測精度などの向上により被写体を捉え続けてくれるAIサーボAFⅢを搭載。

速度変化に対する追従性や、移動した場合にどの程度追従させるか、動いた方に瞬時に追従させるかなどの3つのパラメーターを細かく設定できます。

  • 被写体追従特性
  • 速度変化に対する追従性
  • 測距点乗り移り特性

重さ

約910gです。やはりこのクラスになると重さも結構ありますね。重さというのは、一眼レフカメラの場合、必ずしもマイナス要因ではありません。

その分安定度が増してブレが防げるメリットもあります。

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重さは慣れてしまえば、この程度はそんなに苦にはならなくなりますよ。ただし、さらに重い望遠レンズを使うと、腕力に自信の無い人(私もですが…)にとっては結構後から疲労がきますね。

7D2に重い望遠レンズを使って撮る人は、筋トレも実施した方が良いかもしれません(笑)

ファインダー視野率

100%を達成していますね。最近のデジタル一眼レフカメラはファインダー視野率100%の製品が増えましたね。もちろん100%が望ましいです。構図全域に渡って調整して撮ることが可能です。

ファインダー視野率100%を達成し構図の隅々まで気を配れる

動画撮影機能

キヤノンのデジタル一眼レフカメラは動画撮影にもかなり力を入れており、使わないともったいないです。

7D2のイメージセンサーは、デュアルピクセル CMOS AFを採用していますので、動画において特に滑らかで追従性に優れたオートフォーカスが可能です。

最近では一般的になってきたフルハイビジョン撮影に対応し、しかも60p動画記録を実現することによって、より滑らかな動画を撮ることが出来ます。静止画同様、高感度撮影も可能ですので、暗い状況下でもノイズの少ない高精細な撮影が可能です。

是非一眼レフカメラでの動画撮影にもチャレンジしたいですね。7D2での動画を参考に載せておきます。

フリッカーレス撮影

体育館などの人工灯の光源下で撮影する場合に、このような光源は目では分からないような速度でちらつきがあるため、

そのちらつきによって露出や色合いが不自然になる事をフリッカー現象と言います。

非常に厄介な現象で、ひどい場合は撮影した写真の大半が使えないという事態にもなります。

7D2はフリッカーレス撮影が可能で、ちらつきの影響を受けないような撮影が可能になり、フリッカー現象から開放されますよ。この機能は、体育館などで撮影される頻度が多い方には特にありがたい機能ですね。

GPS機能を搭載

7D2はGPS機能と電子コンパスを内臓しており、撮影時の位置情報はもちろんの事、撮影で移動したルートデータも記録してくれるんです。電源がOFFの間も自動で記録してくれますよ。

7D2搭載のGPSと電子コンパスが位置情報を自動で記録してくれて便利

例えば家族旅行でどのようなルートを通ったかや、食事はどの店だったかなど、覚えておかなくても記録してくれますのでありがたいですね。Googleマップとも連動でき、移動ル―トや撮影ポイント、撮った画像を表示させる事もできます。

使い方次第では非常に便利な機能ですね。色んな用途に活用しましょう。

デュアルカードスロット

記録媒体は、デジタルカメラではお馴染みのSDカードに加えて、デジタル一眼レフでは以前から使われているコンパクトフラッシュも使えます。

この2つのカードはスロットが別になっており、同時にSDカード1枚とコンパクトフラッシュ1枚の合計2枚のカードを同時にセット出来るんですね。

デュアルカードスロットは色んな場面で便利に使える

このデュアルカードスロットは非常に便利で、例えば、基本的にメインの記録はコンパクトフラッシュにしておき、容量がいっぱいになったら自動でSDカードに切り替えて記録し続ける設定が可能です。

こうする事で、カード交換のタイミングを自分で調整し、連続して撮影する事ができます。

結構夢中になって撮影している時に、カードの容量が無くなって予備のカードに交換している間に大事なシャッターチャンスを逃してしまう事ってあるんですよね。デュアルカードスロットならこういう事も回避できるわけです。

それともう一点便利なのが、カードの入れ忘れで撮影出来ないといった事態を防げるんです。

SDカードは通常入れっぱなしにしておいて、データをパソコンに保存する際にはコンパクトフラッシュのみを抜き差しして保存するようにします。

万が一コンパクトフラッシュをパソコンから戻し忘れたとしても、SDカードがカメラに入っていますので、そちらに記録すればいい訳ですね。

私のカメラもデュアルカードスロットですが、これで何度救われたか分かりません。

まとめ ― 7D2は子供撮影に十分!オーバースペックな機能も

7D2は、キヤノンのAPS-Cフラッグシップ機という事だけあり、十分な機能を備えています。

子供写真の撮影においても、まず機能が不足することは無いでしょう。むしろ高すぎる機能はオーバースペックで持て余す部分も多いかもしれません。

現時点ではキヤノンなら80Dをオススメしますが、7D2でも将来的に長く写真を撮りそうな方なら有りだと思います。

子供が将来スポーツをした場合にも、7D2ならその威力を存分に発揮して十分に対応出来ますし、写真を趣味にして色んな撮影にも対応出来ます。

機能に関しては大は小を兼ねるで使わなくても特に弊害はありません。それに、高い機能でも細かく設定できるパラメーターが多いので、あえて機能を下げて使うのも可能です。

現時点でかなりハイスペックな7D2ですが、今後是非搭載して欲しいような機能はあまり見当たりません。かなり完成された機能を備えていると思いますので、今後長く使っていける製品だと思います。

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