キヤノンから発売されたミラーレス一眼EOSKissMはものすごい人気で、売れまくっているようですね。Kissシリーズ初のミラーレスですが、一眼レフのKissと比較してみましょう。
オススメはKissMですが…
結論的にはEOSKissMがオススメです。まだ一眼レフやミラーレスを持っていなくて、初めての機種として検討しているならEOSKissMですが、そうじゃない方は少し考えた方が良いでしょう。
EOSKissMはミラーレスですので、一眼レフ用のレンズを使用するにはマウントアダプターというものを装着する必要があります。
これを使えば一眼レフ用のレンズが使えますが、ミラーレスとしての利点であるコンパクトさが台無しになっていしまします。
なので、結局は専用のEF-Mレンズを揃える事になり、EFレンズなどを保有している方は追加でコストがかかってしまいます。
つまり、レンズをどうするかが一眼レフのKissにするか、ミラーレス一眼のEOSKissMにするかの大きな判断ポイントになるでしょう。
スペック比較
Kissシリーズの最新機種は、ミラーレスのEOSKissMと一眼レフのEOSkissX9、EOSkissX9iの3機種です。
比較項目 | EOSkissM | EOSkissX9i | EOSkissX9 |
---|---|---|---|
センサーサイズ | APS-C | ||
画素数 | 2410万画素 | 2420万画素 | |
常用ISO感度 | 25600 | ||
映像エンジン | DIGIC 8 | DIGIC 7 | DIGIC 7 |
AF測距点 | 143点 | 45点 | 9点 |
連写 | 10コマ/秒 | 6コマ/秒 | 5コマ/秒 |
大きさ | 116.3×88.1×58.7 | 131.0×99.9×76.2 | 122.4×92.6×69.8 |
重さ | 351g | 485g | 406g |
輝度範囲 | EV-2~18 | EV-3~18 | EV-0.5~18 |
可動式液晶 | バリアングル式 | ||
液晶サイズ | 3.0型 | ||
撮影枚数 | 235枚 | 820枚 | 840枚 |
スペック的にもEOSkissMが全体的にハイスペックです。
センサー
センサーサイズはどれもAPS-Cサイズで2400万画素強、常用ISO感度もどれも25600です。この点に差はほとんどありませんね。
AF
AFの測距点は3機種で大きく異なります。EOSKissX9は9ポイントと他に比べて少ないですが、使用頻度の高いポイントはありますので、案外シンプルで良いかもしれません。
しかし、EOSkissMは143点とダントツに多く、液晶画面で簡単に選択できます。画面のほとんどのポイントに合わせられるので、構図の自由度はかなり高いです。
連写
EOSkissMの秒間10コマは、キヤノンAPS-C一眼レフ最高機種のEOS7DMarkⅡと同等です。
ミラーレス一眼は文字通りミラーがありませんので、撮影時にミラーを上下させる機構が不要になり、連写は非常に有利です。連写を多用する方にはありがたいですね。
大きさ、重さ
ミラーレス一眼はミラーがない分、かなりコンパクトにできます。個人的にはこの点がミラーレス一眼の最大の魅力だと考えています。
一眼レフでもかなりコンパクトではありますが、ミラーレスにはかないません。
レンズによっては、ハイクラスのコンパクトデジカメと同じくらいの大きさ重さで、レンズ交換可能でハイスペックなわけですから、やはりミラーレス一眼は魅力的です。
輝度範囲
輝度範囲はEOSkiss9iが-3EVまで対応している点は注目です。輝度範囲は暗い環境でのAFに影響します。
-2EVでもかなり対応できますが、-3EVまであれば安心で、かなりくらい室内や夜間の明るめな場所でも問題なくAFが作動します。
撮影枚数
EOSkissMはセンサーの画像を液晶かファインダーのどちらかに常に表示させる必要があり、その分バッテリーを消費しますので、撮影枚数は少ないです。
この点はミラーレスの不利な点ですね。今後の機種では徐々に改善されるでしょうが、現状では大きな差があります。
1日に大量に撮影される方は、EOSkissMの場合、予備のバッテリーは必須になるでしょう。
まとめ
EOSkissMはkissシリーズ初のミラーレスですが、今後はどのメーカーもミラーレスにシフトしていく流れだと思います。
普通の一眼レフはいずれなくなるかも知れませんね。かつてフィルムカメラからデジタルに以降したのと似たような状況になりそうです。
今後の事も考えると、オススメはEOSkissMです。レンズマウントや撮影枚数を考慮し、問題なさそうならEOSkissMを選択して間違いないでしょう。