初めて一眼レフカメラを購入する際に、どのメーカーのどの機種を選ぶかは非常に難しいです。
現在各社から多くの機種が発売されていますので、特に初心者の方にとっては迷うどころかよく分からないんじゃないでしょうか。
目次
なぜメーカーを限定して決める必要があるか
一眼レフカメラのメーカーですが、気に入らなかったら次買うときは別のメーカーに変えれば良いんじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思います。
コンパクトデジカメとかだったらそれでもある程度は良いかもしれません。
しかし、一眼レフカメラのメーカーは、初めに購入したメーカーをずっと購入し続けるという人が大半です。なぜかというと、無駄な出費を抑えたいというのが大きいです。
まず一眼レフカメラはコンパクトデジカメなんかに比べると、平均的には割高です。
それだけ一眼レフの方が機能も充実していますので当然ですよね。なので、失敗したと思っても気軽に買い替えたりが難しいです。
それと、基本的に異なるメーカーのレンズは使用できないというのが最も大きい理由です。
例えば、キヤノンの一眼レフ本体に、ニコンのレンズを取り付けることは基本的にできません。逆も同様で、ニコンの一眼レフ本体にキヤノンのレンズを付けるのは基本出来ません。
基本的に出来ないというのは、まったく不可能という訳ではなく、特殊なパーツを使えば出来ないことはないです。
しかし、何かあってもカメラメーカー保障対象外ですし、オートフォーカスの速度も遅くなります。どちらかというと裏技的な方法で、おすすめ出来るものではありません。
別メーカーのレンズは使えないと考えた方が良いでしょう。
ですので、途中でカメラ本体のメーカーを変えてしまうと、その時点で使用していたレンズが全て使えなくなるという事です。
ですので、気軽にメーカー変更を行うのは難しいんですね。
始めからきっちりメーカーを選定ておけば、無駄な出費を減らすことができます。揃えたレンズが無駄になりません。
どこのメーカーが良いの?
結論から言えば、メーカーはキヤノンかニコンで良いと思います。
理由1 キヤノンとニコンでシェアの殆んどを占める
デジタル一眼レフカメラのシェアはキヤノンとニコンでそのほとんどを占めています。ある調査では、なんとキヤノンだけでも50%以上のシェアを占めるという事です。
それでキヤノンとニコンを合わせると、90%以上のシェアになります。
デジタル一眼レフカメラを使っている人の、10人中9人がキヤノンかニコンということになりますね。
これほど普及しているのには勿論ちゃんとした理由があります。
理由2 最先端の技術をいち早く取り入れている
この2メーカーは、新しい技術を積極的に取り入れてくれます。ですので、最先端の技術をいち早く体感することができます。
もちろん撮影に便利な機能や画質向上、より過酷な状況でも対応できる技術など、実際の写真の出来に反映されるような機能が殆どです。
そういう最先端の機能が、それまで撮れなかったようなシーンでの撮影を可能にすることもあります。撮影の幅が広がり、より撮影が楽しくなりますよ。
理由3 プロも使っている信頼感
プロカメラマンも、殆どがこの2メーカーのどちらかを使用しています。
プロカメラマンは写真を撮影することで収入を得ているわけですから、信頼できるメーカーしか使いませんよね。
つまり、プロカメラマンも使用しているという事は、それだけ信頼感のあるカメラという証でもあるわけです。
理由4 レンズラインナップが豊富
この2大メーカーはレンズのラインナップも他メーカーに比べたらダントツ多いです。それだけレンズの選択肢が豊富であれば、色んな撮影に対応できます。
価格的にも、レンズのグレードによって様々ありますので、予算に応じて選択できるのもありがたいです。
理由5 サードパーティ製のレンズ発売が早く、網羅性も高い
レンズにはメーカー純正のほかに、サードパーティー製レンズというものがあります。
これらのレンズも、最近では技術力が向上しており、純正にはないようなラインナップもあったりで、結構魅力的なレンズを多数発売されています。
主なメーカーとしては、下記3社が有名です。
- シグマ
- タムロン
- トキナー
サードパーティー製レンズが発売されるのは、対象メーカーによって発売日が異なり、初めに発売されるメーカーはたいていキヤノン用かニコン用です。
欲しいレンズが発売されたら、必要な場合はすぐにでも購入したいですよね。写真撮影を伴うイベントなんかをひかえている場合は尚更です。
そんな時に自分が所有するカメラメーカー用の発売が極端に遅いと残念ですよね。キヤノンやニコンなら真っ先に発売されますよ。
それに最悪の場合、発売されないという事もあります。キヤノンかニコンであれば、まずそういう事はありませんので安心です。
同じメーカーでも使えないレンズがある
異なるメーカーのレンズが使えないというのは既に説明しましたが、同じメーカーでも使えない場合があります。それはイメージセンサーの種類によって異なります。
例えば、キヤノンのミラーレスを除く一眼レフカメラのレンズは2種類あります。
- キヤノンEFレンズ
- キヤノンEF-Sレンズ
一般的な一眼レフカメラはAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載しており、そういう機種であれば上記2種類のレンズどちらも使用できます。
しかし、プロやハイアマチュア向けのカメラであるフルサイズのイメージセンサーを搭載したカメラは、キヤノンEFレンズしか取り付ける事ができません。
フルサイズのカメラにキヤノンEF-Sレンズは取り付けられないんですね。
- APS-Cカメラ⇒EFレンズ、EF-Sレンズ
- フルサイズカメラ⇒EFレンズのみ
EF-Sレンズは、APS-Cカメラのイメージセンサーに合わせた大きさのレンズです。
フルサイズカメラはAPS-Cカメラよりもイメージセンサーが大きいため、EF-Sレンズでカバーしきれない範囲が発生するんです。
EF-Sレンズは小さいサイズのイメージセンサーであるAPS-Cサイズに最適化させることにより、小型軽量化できるわけです。
ですので、将来的にフルサイズカメラへの移行を考えているなら、出来るだけレンズはEFレンズを購入するようにした方が良いです。
キヤノンとニコンではどちらが良いか
キヤノンかニコンを選んだ方が良いのですが、じゃあキヤノンとニコン、どちらにすれば良いの?となりますよね。これについては、どちらでも良いと思います。
キヤノンvsニコンとかいう話題になると、
キヤノンは色的に白がきれいに発色し、ニコンは黒の描写が素晴らしいとか、ニコンは見た目を忠実に再現するのに対し、キヤノンは素人が撮ってもきれいに見えるよう処理されている、キヤノンがAF速度は早いが精度はニコンなど、色んな議論はあります。
素人が使う分にはまず差し支えないというか、分かるくらいの差はないと思います。
プロでも分かるか怪しいもんです。それくらい微妙な差ですし、機種やレンズによる違いの方が大きいと思います。あまり気にする必要はないでしょう。
購入しようと思ったタイミングで、両社のラインナップを確認し、自分が優先して求める機能がより多く盛り込まれ、価格の面でも最適なカメラを選択すれば良いと思います。
私もそういう視点でメーカー選定し、結果的にキヤノンを選びました。
ですのでキヤノンをオススメする場合が多いのですが、ニコンをはじめに購入していたらニコンを勧めているでしょう。
一眼レフのメーカーはキヤノンかニコンを選んだ方が良い5つの理由 のまとめ
自分にベストなカメラを入手したら、写真の知識を深めながら、とにかく数多く撮影しましょう。デジタルですので、失敗したらデータを消せば良いだけです。
それで撮った写真をパソコンの画面上で出来るだけ早く確認し、撮影時の状況を思い出しながら、どういう撮り方をすればどういう写真になるというのを確認しましょう。
その中で、設定したパラメーターが適切だったか、構図は問題ないかなど次の撮影につながるような情報を自分のなかに取り込みましょう。
そういう撮影後のチェックが写真上達の近道です。次の撮影のモチベーションも上がり、撮影の楽しさも増しますね。
なるほど。
ところで細かいようですが、Canonの日本語表記は「キヤノン」なので、それは直しておいた方がいいかと思います。
同様にライバルの「富士フイルム」も「富士フィルム」ではありません。
匿名様
サイトへのご訪問及びキヤノン表記のご指摘頂きましてありがとうございました。
発音と異なるんですね。知らなかったです。
少し調べてみたんですが、「キヤノン」の方が見た目のバランスがキレイに見えるからとの事ですね。
早速サイト内全ての表記を変更いたしました。
また気になる点や記事の感想なども頂けると嬉しいです。
今後共宜しくお願い致します。
トモ
メーカー選びや機種選びに迷っておりましたがわかりやすく大変参考になりました、
ありがとうございます。
甘々カメラマン様
初めまして。ご訪問ありがとうございます。満足できる選択の参考になれば私としては非常に嬉しいです。
お役に立てる情報を今後も載せていきたいと思いますので、要望などあれば仰って下さい。
今後共宜しくお願い致します。
トモ